転売屋に関して
2025-07-27


昔々の昭和の頃、「ダフ屋」と呼ばれる人々が居た。

「外タレの来日公演」の会場付近等(など)には頻繁に出没していたらしい。実際に見掛けた事は一度だけある。二十代の頃で、千駄ヶ谷駅の駅前広場だった。
「ブルースのチケット無いか、ブルースのチケット買うよ」と通行人に矢鱈ダミ声で声を掛けていた。実際に札ビラを振廻していたかは記憶に無い。
一瞬、「スリーピー・ジョン・エスティスは亡くなった筈だが」と思った。「憂歌団」なら「憂歌団」と言うだろう。「ジャック・ブルース」が単独で来日すると言う記事は見た覚えが無い。

後に雑誌記事で調べて判った。「ブルース・スプリングスティーン」の来日公演のチケットだったらしい。
つまり、「スプリングスティーン」と発音するのが困難だったようだ――と推察して、彼に対し少々同情の年を禁じ得なかった。

ウィキペディアに依れば、1985年の筈である。

……と言う事は、筆者は駆け出しの「プロのプレイヤー(ミュージシャン)」として四苦八苦しながら日々の個人練習を重ねていた頃。

なお、見出しの冒頭は「チケットの」である。

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